先日、前に乗ってたSRX-6に会えた。
その時、久々にビックシングルのキックスタートをさせてもらった。
懐かしい思い出が蘇ってきたが忘れる前に、私なりのキックスタートの儀式を書いておこう。
よくSRやSRXの人がクランキングと称する行動を行ってる。
これは圧縮上死点を探してる。
画像の3の工程。
これはクランキングしててこの場所でひっかかりバルブとピストンの位置関係がわかる地点。
それでSRの場合はデコンプレバーを引き圧縮上死点を越させる。(SRXの場合はオートデコンプ)
圧縮上死点を越えればキックスタートのタイミング。
理想は排気上死点(画像4)手前の地点でキック。
体重を掛け一気にキックを踏み込むとエンジンがかかる。
とうまく行けばよいが。
ここから私なりの儀式です。
エンジンが掛かる三大要素は「良い混合気。良い圧縮、良い点火」。
圧縮や点火が悪いのは論外なんで問題は「良い混合気」。
空燃比が重量比で空気14.7に対してガソリンが1が理想とされてるが少し濃い目が良いとの説もある。
エンジンが冷えてる段階でのスタートはやっぱり濃い目でキックしたほうが掛かると思う。
このガソリンの濃さをどうするかで私なりにやってた方法です。
画像1の掃気工程はシリンダー内がピストンが下がると負圧が大きくなりキャブレターを通過する空気の吸い込みが大きくなる。
掃気のタイミングでキックするとキャブレターのガソリン吸込量が大きくなる。
但しアクセルは開かない。
アクセルを開けてるとフロートに溜まったガソリンを吸い上げる負圧が低くなる。
ガソリンが出てくる穴付近で最大の負圧を発生させるため流れる空気のスピードを上げる。
アクセルを開けてしまうと空気が通る面積が増加し流速は減る。
10の空気をシリンダーに送るとき通路が狭いと早く流れないといけない。
同じ空気量なら通路が広いと余裕が出来てゆっくり流れる。
冬以外は何度かクランキングしてると徐々にシリンダー内のガソリン量が増えていき掛かる前にマフラー内で軽く初爆のような音がする。(私のはそれが目安でしたが無いのもあると思います)
これで一気に踏み降ろすとエンジンが掛かる。
って感じでした。
また冬のチョークのタイミングですが初爆のような音がした後にチョークを引きキックを踏み降ろしてました。
クランキング時はチョークは引きません。
もし掛からなかったらチョークを戻してキックします。
一番に心がけてたのはシリンダー内のガソリンは薄めから儀式を始めるってことでした。
濃くなってしまうとなかなか掛かりません。
また始動後、アクセルを開けた時にプスンとエンストする時がありましたがこれは最悪でプラグがカブってしまった可能性が高くすぐには掛かりませんでした。
ややこしいこと書きましたが体力が有ればアクセルを開けない状態でキック&キックでも掛かります。
私も最後のほうはクランキングが邪魔くさくていきらりキックしてました。
だいたい3発までに掛かってました。
最後にもう一度、「アクセルは開けない」です。